使用ガイド

Nutubeの特長

低消費電力12mW/片ch
低電圧駆動5Vより動作
高品質国内生産

構造

直熱双3極管構造

電気特性


3極管特性
優れたリニアリティ

各種寸法

ピン配置・参考穴径

ピン配置

Pin No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
Assignment F1 F1 NP G1 NP NP A1 GND F2 A2 NP NP NP G2 NP F3 F3
F1 : Filament 1(Left) G1 : Grid 1
F2 : Filament 2(Center) G2 : Grid 2
F3 : Filament 3(Right) A1 : Anode 1
NP : No Pin A2 : Anode 2
GND : Internal shield, connect to GND

基板穴位置(穴径φ=1.0mmを推奨)

参考回路

Nutube 1段増幅回路の例

オーディオ特性1

VCC=12V
アノード負荷330kでの特性(参考値)

ゲイン 14dB
最大出力 10dBV
S/N比(A補正) 102dB
カットオフ周波数 75kHz
左右クロストーク1kHz -79dB
同10kHz -70dB
同100kHz -55dB
測定回路(上記の1段増幅回路をステレオ仕様にしたもの)

オーディオ特性2

周波数特性
歪み率曲線

電源電圧・負荷抵抗

電源電圧範囲:5V~80V
80V以上でも瞬時に壊れることはないが、真空管の寿命が縮まる恐れなどあるため、保証外。
負荷抵抗推奨値:100kΩ~330kΩ
出力インピーダンス高くなるため、後段にバッファを置くことを推奨。

各VCC電圧での特性(参考値)

5V 9V 12V 30V
ゲイン 8dB 13dB 14dB 17dB
最大出力 -2dBV 7dBV 10dBV 20dBV
S/N比 91dB 99dB 102dB 110dB

各アノード負荷での特性(VCC=12V)(参考値)

100k 220k 330k
ゲイン 9dB 13dB 14dB
カットオフ周波数 380kHz 100kHz 75kHz

バイアス電圧・バイアス抵抗

グリッドバイアス電圧:2~3V(VCC=12V)
個体差を半固定抵抗などで微調整。一番ゲインが大きく取れる位置にバイアス電圧を設定する。
グリッドバイアス抵抗推奨値:10~33kΩ
正バイアスで使用するため、最大で30μA程度のグリッド電流流れる。グリッドバイアス抵抗はあまり大きな値にしない。
ハイインピーダンス信号を入力する際は、前段にバッファ推奨。

フィラメント定格・抵抗値

0.7V直接点灯
抵抗によるドロップ

フィラメント定格:0.7V 17mA(41Ω)
ハムノイズを避けるため、直列点灯が望ましい。
フィラメント-グラウンド間にコンデンサ(10μF程度)を挿入すると残留ノイズを低減できる。

なお、8pin(GND)はシールド効果を持たせるため、基本的に9pin(F2)とともにグラウンドに接続する。


各電源電圧での推奨抵抗値

12V 680Ω
9V 470Ω
5V 240Ω
3.3V 150Ω

2回路使用の場合

並列点灯
直列点灯

2回路点灯する場合、並列接続、直列接続の2通り考えられる。

並列接続の場合、左右のフィラメント電位等しくできる利点がある。
一方、直列接続にすると電流を並列接続に比べ半分にできるため、電池動作などには有利になる。

フィラメント定格についての注意

フィラメントの定格(0.7V 17mA)は必ず守ること。
定格を超えるとフィラメントは容易に断線する。
2の写真のようにフィラメントが赤熱している状態で放置しないこと。

1.通常状態(フィラメント0.7V 17mA)
2.フィラメント異常赤熱(25mA)

振動対策

Nutubeは直熱管構造であるため、フィラメントの振動に由来するマイクロフォニック・ノイズが原理的に起こりやすくなっています。Nutubeへの振動は、主にマウント基板とNutubeの周りの空気からの2経路で伝わります。
以下に対策法を記載します。

1.マウント基板からの振動対策
右図のように、Nutube、もしくはNutube基板とメイン基板間にクッションを加えます。この場合、Nutubeの端子と基板を接続する線材も細くて柔らかい振動の伝わりにくい素材を使うことをお勧めします(右図参照)。
2.空気振動からの振動対策
空気の振動(音)がNutubeのガラス表面に伝わることにより、マイクロフォニック・ノイズが発生します。特に、金属を叩いた音など、高い周波数成分を含んだ音を拾いやすい傾向があります。対策としては、Nutube全体を箱に入れるなどして空気振動を伝わらないようにすることなどがあります。また、箱の内部の壁にゴム・スポンジなどを貼ることによりマイクロフォニック・ノイズの発生をさらに抑えられます。Nutubeの表面に重い金属板等を接着し、表面の振動を抑える方法もあります。